この旅の主たる目的は、ジョンの利尻岳登山でした。
「旅館雪国」では、登山口までの送迎をお願いできます。
また時間的に朝食が食べられない人には、おにぎりのお弁当を準備してもらえます。
朝6時、夫は元気に出発しました。
桃太郎の話とは違い、夫が山に行っている間私は洗濯、ではなく当日に思い立って利尻島を巡ってみることに。
お世話になった宿「旅館雪国」は、レンタルバイクとレンタサイクルもやっているので、50ccのスクーターを借りることにしました。
方向音痴気味なことは自覚しているので、出発前に道のことを尋ねたところ、「一本道だから迷いようがないですよ。大丈夫」と御主人に笑われてしまいました。
スクーターに乗るのは本当に久しぶりで、最初はそろりそろりとスタートしましたが、すぐに慣れました。
空は青い、海も青い、空気は澄んでいる、車もほぼいない。
絶好のツーリング環境に気分は最高潮!
昭和の名曲をメドレーで歌いながら走りました。
オタトマリ沼の看板を見つけて、駐車場へ。
歩いて行くと、濃密な紺色の沼の表面にくっきりと利尻岳が映っていました。
しばらくそこでとろり甘い空気を満喫しながら、同時刻に頑張ってその山を歩いているだろう夫に向かって、手を振りエールを送ってみました。
バイクに戻ろうと前を通った時、お店の方が声を掛けてくださいました。
話しながら、お言葉に甘えて美味しいものを色々試食させて頂き、パワーチャージできました。
人情味を胸に刻んで、オタトマリ沼を後に。
途中からかなり体が冷えてきたので、急ぎ目に後半のルートを走りました。
1時間と少しでしたが、良い時間を過ごすことができて大満足。
宿に帰着して温泉に直行し、じんわりと温まりました。
お風呂上りには、宿の敷地内にある湧き水「長寿の泉水」をゴクゴクと。
お水が甘いって、ああいうことを言うんですね。
利尻島の景色やオタトマリ沼を夫にも見せたかったので、翌日の早朝、出発前に島をもう1周しました。
前日夜のうちに、もう1台スクーターを用意しておいて頂いて感謝です。
宿泊者なら割引があり(この時は確か半額でした)、突然の思いつきも直接交渉できるので、レンタルバイクの可能性があるなら「旅館雪国」の宿泊が便利かもしれません。